三相200Vの工作機械を、単相200Vの現場で使うには

中古旋盤・フライス盤・ボール盤の購入や工場移転で、三相電源がない場合の電源対策。

現場の電源条件と使用する機器の仕様から、実現可能な方法を検討するための技術ガイドです。記載内容だけで機器の適合を保証するものではありません。

中古工作機械を購入する前に電源を確認

中古旋盤やフライス盤は、機械本体が動作していても、移設先に三相200Vの動力電源がなければすぐには使えません。まず機械全体の電気仕様を確認します。主軸モーターだけでなく、送り軸、油圧ポンプ、クーラントポンプ、制御盤や照明などの補助負荷も重要です。

  • 機械銘板の電圧・周波数・定格電流・総電源容量
  • 主軸と補助モーターの台数、同時運転の有無
  • 制御回路や制御トランスの接続先・電源要件
  • 始動時のピーク電流、起動順序、運転サイクル

単相200Vから三相200Vを作る方法

電力会社への三相引込みが難しい場合、条件に合う単相200V電源から三相200Vを出力する三相変換器を検討できます。ただし、単相回路には十分な供給容量が必要です。また、工作機械の仕様・メーカー指定の電源条件によっては使用できないケースもあります。

モーター用の汎用インバーターはモーター回転速度制御が主な用途です。複数のモーターや制御回路を含む工作機械全体へ、そのまま商用三相電源の代わりとして接続できるとは限りません。方式ごとの違いも確認してください。

変換器選定のポイント

モーターの「5.5kW」という出力値だけを見て、5.5kVAの電源を選べばよいわけではありません。効率や力率、始動負荷と補助機器を含めて検討します。複数台の起動が重なる場合は特に注意が必要です。

当社のINV-9600PTVは単相200V入力・三相三線200V正弦波出力で最大9.6kVAです。12kVA・24kVAのモデルもご案内していますが、容量の数値だけで適合を断定することはできません。

導入前のチェックリスト

  1. 機械の型式・銘板写真と取扱説明書を準備する
  2. 機械全体の電源容量、最大始動負荷を確認する
  3. 分電盤の単相200V回路・契約容量・遮断器容量を確認する
  4. メーカーの要求する電源品質・接地・保護条件を確認する
  5. 有資格者による配線・安全確認を計画する

既存機械の改造や配線工事については、機械メーカーと電気工事の専門業者へ確認してください。

三相200V電源についてご相談ください

機械の型式・銘板写真・始動方式と、現場で利用できる単相200V電源の条件をお知らせください。適合可否と容量選定について確認します。