単相200Vから三相200Vへ変換する4つの選択肢

三相モーター単体か、制御盤を含む三相機械全体かで、適した方式は変わります。

現場の電源条件と使用する機器の仕様から、実現可能な方法を検討するための技術ガイドです。記載内容だけで機器の適合を保証するものではありません。

1. モーター駆動用インバーター

一般的なモーター制御用インバーターは、モーターの速度制御・始動制御などに使います。単相200V入力に対応する機種もありますが、出力はモーター駆動向けのPWM波形です。制御盤や周辺機器を含む複数負荷へ商用三相電源と同様に供給できるとは限りません。

モーター単体を動かしたい場合と、工作機械やコンプレッサーの制御系を含めて動かしたい場合では選択肢が異なります。

2. 正弦波出力の三相変換器

単相200Vを受け、三相三線200Vの正弦波電源を出力する方式です。INV-9600PTVは最大9.6kVA、50/60Hzの三相200V出力に対応し、12kVA・24kVAのラインナップもあります。

工作機械・コンプレッサー・ポンプなどへの適用は、始動電流、制御電源、要求電源品質、入力単相回路の容量を確認して判断します。三相四線式・中性線が必要な負荷などは別途適合確認が必要です。

3. 三相受電の新規引込み

継続的に大きな容量を使う工場や複数機械を常時運転する現場では、三相受電の新設が適する場合があります。供給可否、契約、工事範囲、工期・費用は電力会社や電気工事業者に確認します。

4. 三相発電機

受電環境がない屋外や仮設現場では三相発電機も選択肢です。燃料、騒音、排気、保守、運転時間、出力容量、負荷の始動特性を含めて検討します。

方式の比較と選定方法

  • モーター単体の速度制御:モーター駆動用インバーターを検討
  • 制御盤を含む三相機械:正弦波三相電源の適合性を確認
  • 長期・大容量の工場設備:三相受電の新設も比較
  • 屋外・短期間:発電機や仮設電源も比較

いずれも単相200V回路の供給可能電力を超える負荷を動かせるわけではありません。接続設計や保護協調は専門家にご相談ください。

三相200V電源についてご相談ください

機械の型式・銘板写真・始動方式と、現場で利用できる単相200V電源の条件をお知らせください。適合可否と容量選定について確認します。